下記のように本年度第1回の技術小委員会を開催しました。参加者は、25名でした。
1.日 時:平成18年3月4日(土) 15:00〜18:00
2.場 所: KKR札幌 「はまなす」
札幌市中央区北4条西5丁目1番地
011-(231)-6711
3.議 題:
1『地すべり地における自動観測計器の技術紹介』
〜地すべり自動観測システムの設置・計測事例、
観測デ-タによる危機対応、今後の展望等について〜
株式会社オサシ・テクノス 東京本社 矢野 真妃 氏
2『東部北海道厚岸湾岸地域根室層群の地質構造および
後期続成−最低埋没変成泥質岩の性質と地すべりとの関係』
北見工業大学 前田寛之教授
株式会社オサシ・テクノス東京本社 矢野真妃氏より、地すべり自動観測計器の設置・観測事例や今後の展望についてご講演をいただきました(写真1)。講演では、過去から現在に至る自動観測計器のシステムや設置事例、問題点の改良などを時系列的な経緯と共にわかりやすく解説していただきました。
▲講演状況(矢野真妃氏)※暗くてすいません
また、北見工業大学 前田寛之教授からは、厚岸湾岸地域における地すべりの分布状況と構成地質・構造などの因果関係やすべり面粘土の性質などについてご紹介いただきました。特に、地質構造に起因する地すべり分布状況の探究には、大変興味深く聴講させていただきました。
昨年、試行的に実施したQ&Aについて本格的な取り組みを行うべく、委員各位へ題材を募ったところ、26編もの題材が集まりました。当日は、その全てを討議するまでの時間も得られなかったものの、今後それらを委員会で討論しながら成果としてまとめていく方針を論議いたしました。各結果は今後、委員会で討議した上で結果をホームページ等で公表する予定です。
平成18年度の技術小委員会活動計画を以下のように決定しました。
○委員会の開催回数・時期
年3回の委員会開催を計画する(7月,11月,2月)。
○活動内容
平成17年度に引き続き、地すべりに関する調査技術・設計・対策技術に関する話題提供を行う。また、長期的な活動項目として以下のテーマについてデータ収集や分析を行う。
平成6〜7年度にかけて同様のアンケート調査を実施し公表したが、その後の設計指針等の変更により、その当時と今日の実態が様変わりしているように思える。最近のデータを加えた技術傾向を集約する作業を行う。
地すべり技術に関するQ&Aをより広く質問を集められるよう考慮し、その解決策など北海道独自の方向性を見出すことを目的に実施する。これらの内容や情報等はインターネット等で公表できるようにする。
調査等で確認されたすべり粘土の産状や性状を提供していただき、地質環境の異なる道内のすべり面粘土の特徴を浮き彫りにする。
※なお、転勤等に伴うメンバ−構成の支障、ならびに地すべりQ&Aのグル−プ制による取り組みなどから委員組織の再編が必要であり、次回委員会でこの再編計画も行う予定である。
委員会終了後、KKR札幌地下「弥勒」他にて意見交換会を開催し、深夜まで活発な議論、熱唱?がなされました。
☆技術小委員会より参加者の募集
技術小委員会のメンバーは、現在有志27名ほどで構成されていますが、転勤等でメンバー構成に支障が出てきているのが現状です。そこで、上記活動計画を行うためにメンバーの再構成を行うことになりました。
技術小委員会の活動に興味があり、参加を希望なされる方は、下記連絡先までFAX又はE-mailにてご一報ください。
[技術小委員会 事務局]
連絡先:株式会社シン技術コンサル
環境地質部:渡邉 司
TEL:011-859-2602
FAX:011-859-2614
E-mail:watanabe@shin-eng.co.jp