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北海道地すべり学会

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会長挨拶

 

北海道地すべり学会 会長
石丸 聡(北海道立総合研究機構地質研究所)

 

2018年4月27日に開催されました北海道地すべり学会総会において,2018・19年度の会長を拝命いたしました.まだまだ若輩者ではありますが,ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます.副会長の伊東佳彦氏(寒地土木研究所),中村研氏(防災地質工業梶jをはじめ,幹事諸氏と力をあわせ,設立以来40年間積み上げてきた活動実績を活かしつつ,時代の変化に対応した活動をしていければと考えております.どうぞよろしくお願い申し上げます。

1年以上前から準備を進めてまいりましたが,今後の学会活動をより活発なものとするために,今年度からの組織体制の見直しを行いました.これは,伊藤陽司前会長や前事務局・幹事各位とともに検討してきたものです.その見直し点は,緊急調査対応と世代ごとの交流に関わるものです。

緊急調査対応については,北海道開発局と5学会支部(地すべり学会・土木学会・地盤工学会・砂防学会・農業農村工学会)との間で締結された災害調査協定に基づく緊急調査に関して,研究調査委員会(旧研究委員会)が地すべり学会北海道支部に協力する形で,災害調査団を立ち上げるようにいたしました.2016年には,この災害調査協定に基づき,日勝・狩勝峠の台風豪雨災害においては地盤工学会との合同調査を実施しましたが.今後,大きな災害が発生した際には,合同調査や情報交換がより迅速かつ緊密に行なわれるようになるものと期待しております。

一方,我々の学会にとって大きな災害に対応することは重要なことですが,日頃から会員同士で情報交換・意見交換を行ないながら個々の研究・技術レベルを高めていくことが望まれます.特に最近では熟練技術者や若手技術者の活動の場を持つこと,あるいは他の世代も含めた交流を深めていくことが,世代間ギャップが大きくなった昨今の学会活動を活発化させるために重要となっています.そのため,新たにシニアの会と若手の会を立ち上げることにいたしました.これらの会の発足を契機として,世代ごとの課題・問題点が解決され,世代間の交流の場になっていくことを期待しています。

最後に,繰り返しになりますが,これまで40年間積み上げてきた学会の伝統・実績を踏まえ,少しでも防災研究・技術に貢献するものを加えていけるよう微力ながら取り組んでいく所存でおりますので,会員各位ならびに関係機関・学協会各位のご理解と積極的なご参加,ご協力をいただき,幅広い活動が展開できますよう,役員,幹事ならびに会員の皆様のご理解とご協力を賜りますよう,心からお願い申し上げます。